8月24日 (木) 森の学校:夏の教室 「森の学校:夏の教室」 台風で延期した「森の学校:夏の教室」。 20日〜22日、無事に終了。 元気な子供達から元気を貰おう・・と思った3日間。 残り少ない元気を吸い取られるだけに終わりました。 今回の教室は6月20日の夜に募集開始。 翌日朝に、「申し込みがあるかな〜」・・とPCを開くと「ゲッ!」ナンと定員オーバーになっていました。 いつも来る子達に叱られそうだ・・とビビリながらも募集〆切のお知らせ告知。 初めて参加の申し込みが約半数、教室が楽しみです。 ところが数日後から「ウッソ〜」「ダメ!入れて」と、予想通りいつもの子達。 保護者を数えて定員オーバー約2倍。 50人定員の食堂に60人。 はみでた子は外で食べさせようか・・等々。 8月初旬、沖縄周辺海域を行ったり来たりの迷走台風。 そのうちに7号が関東直撃の気配。 イベントすべてが雨天決行が基本。 とは言え、子供達の目的は学習以上に自由時間の水遊び。 川に足を入れて一時間後に宮ケ瀬ダムでは困ります。 ノンビリ台風にイライラしながら翌週延期を決断。 親御さん達も内心ホッとしたようです。 一日目:普通なら夏の教室の基本、水と生き物の繋がりを知るための渓畔林学習です。 でも初めての参加者が多いために勉強より、まず水に親しむこと。 つまり水遊び。 「水、きれい!飲める!?」と聞く子供達に「校長は飲んじゃう」と返事。 「うま〜い。水筒いらない」・・と子供達。 腹こわさなきゃいいけど。 適度な水量に楽しい沢歩き。 迂回できる場所でも、わざわざ沢の真ん中を選んで歩きます。 スニーカーの子が「石が滑る」と言います。 「そうだよ。川の中には滑る石と滑らない石があるよ。一度滑ると見極めがつくだろ・・そうして沢の歩き方を覚えるんだよ」。 以前、スタッフの方に「ジャケット着ないんですか・・ヘルメットは・・」と聞く方がいました。 「ジャケット着たら、足を踏み外したとき、浮かんでそのまま流れちゃうでしょ。掴まる岩にも掴まれないよ。それに黒部の廊下じゃあるまいし、こんな小さな川にヘルメットなんて必要なし。町中の歩道を歩いても転ぶ時は転ぶ」。 大勢の子供達を預かる以上、細心の注意を払うのはもちろんですが、安全に拘り過ぎると自然の中で遊ぶ時の危険回避の本能が培われません。 どうすれば安全に歩けるか・・子供達は30分も経たずに会得していきます。 2日目は水生昆虫の学習。 男子も女子も大きな子も小さな子も、ついでに参加の保護者も。 石を持ち上げて、砂を流して、虫探しに夢中です。 ただし、この夏は猛暑、酷暑、渇水が続き。 そこに集中するゲリラ豪雨。 水の中で生き物が繁殖するためには適度な攪乱も必要ですが、最近の気候は適度を超えます。 水は川底の石が数えられるように綺麗ですが、捕獲した虫は例年の半分以下でした。 気候変動は小さな生き物にも大きな影響を与えているように感じます。 ・・とは言え、先生の話しに耳を傾ける子供達。 将来は学者か研究者か、真面目でまともな政治家か。 期待するに十分な面構え。 夜は森の学校開設以来続く独特な体験「暗闇教室」。 子供達はライトを持たずに夜の闇の中へ出かけます。 最終日、多少の降雨はありましたが、すべての予定を終える事ができました。 今回の卒業生は3人。 森の学校で学んだこと得たことを大勢のお友達に伝えてください。 ところで卒業したからって、安心しちゃいけません。 卒業すると今まで以上に校長にコキ使われる事を覚悟してください。 楽しかったけど疲れた・・疲れたけど楽しかった「森の学校」でした。 次は冬の教室で会いましょう。 |