戻る


森の学校・夏の教室・活動報告


さ〜!、森の学校へ出発だ!。楽しみなのは子供達だけじゃない。先生もだよー。」

出発してすぐ、テンの糞を見つけました。森の中に動物の匂いがするかな?

長澤先生が植生保護柵の説明をしてる時、後ろの方から大きな声がしました。「タマゴダケだ!」
「これ、食べたら美味しいんだよ。」「エ〜、私いらない。」・・と、初めて参加のサヤちゃん。

大きな木に、大きなウロ(穴)がありました。「動物が入っている痕跡がないかな?。
もしかしたらスズメバチが居るかも知れないにで気を付けろ!。

年長組は、塔ヶ岳、丹沢山の主脈縦走です。みやま山荘へ泊まりました。

歩き出してまもなく、ブナ立ち枯れの場所に着きました。
痛々しい大木の立ち枯れは、大気汚染という私達の生活が原因です。
ふだん、はしゃぎまわるコータの真剣な顔が、とてもいい。

テレンコ歩いているヒロエ。でも、高校現役のワンゲル部員です。
ブナの立ち枯れと、広がる笹原を見て、「小学生の時に森の学校で来たけど、5年前と風景が違う!」と、鋭い指摘がありました。自然に枯れた木は、倒れるまで数十年の時間が掛かる場合もあります。
枝が落ちるだけでも、何年も掛かる事があります。
けれど、大気汚染で枯れた木は、わずか数年で倒れます。

さて、日帰り組の、初めて参加の低学年は、美味しそうな野いちごを横目に、谷川へ一直線。
低学年担当?のつばさは、引っ張りだこで「いじめ」の材料。
つばさ、オマエも10年前は、こうだった。

年長さんが山から降りてくる前に、実生の勉強をしましょう。
まず、玄関に整列。
道端で・・泣いてる訳ではありません。実生を探して名前を覚えなきゃ。・・と、真剣なシンちゃん。

おやすみ時間はピアノに読書

そして、水遊び。

開放感い〜っぱい。
ウ〜〜ッ!気持ちいい。

さて、恒例の植生調査です。
始まって間もなく、「ワタシつまんない・・」とサヤちゃん。「そりゃそうだ、足に這い上がってくるヒルちゃんを気にしながら、植物を数えたり見つけたり。校長もあまり好きじゃない。」「でもね、森の一歩はココから始まるんだ。大事な作業だよ。」
「鳥やお魚の餌になる昆虫も、動物の餌になる植物も生えて来るよ。」「へ〜、熊の食べる実も?。」「そうだよ。」

さてさて、次は間伐伐採です。場所は去年の続き。去年間伐したところは、もう、テンニンソウの緑がいっぱいです。
「校長!校長!」と後ろから大きな声がします。
マムシがいたようです。「おどかさないで歩いてこい!」

倒したい方向を決めて、木にハシゴを掛け、ロープを結びます。
ハシゴの上はコータです。
伐採の見本はオーワキ、引っ張れー!の合図で、みんなが力を合わせます。
倒れた瞬間、空から太陽の光が入ります。

倒れた木の皮をシンがいっしょけんめい剥いています。
熊は木のアマカワを食べると言った人がいるけどホントかな?。
甘いかどうか、ワタシも食べてみよう・・。と、アヤちゃん。

今年も楽しい夏の教室でした。

登山に調査に伐採。夜は食堂にクワガタが飛び込んできます。

おかずの魚は、谷川で手づかみです。
リョーブの掴みどりは神業です。

30分で、この成果でした。
お昼のおむすびは、みんなで握りました。

教室の思い出に、Tシャツやエコバッグに葉拓を作成しました。
そして、最後はやっぱりテスト?。い〜え、感想文だけです。
みんな楽しかったかな。
今度は冬の教室で会いましょう。




2013年(夏の教室)
 8月19日(月)〜22日(木)

森林の役割―相模川の最初の一滴を探そう。
夏の教室のテ~マ 「森から水から、丹沢まるごと体験」
ブナの立枯を自分の目で確かめ、森の大切さ、野生動物の生活、私達の生活を振り返ろう。

主催  NPO法人 丹沢自然保護協会
後援丹沢大山自然再生委員会
協力(公財)神奈川県公園協会
神奈川県立 札掛森の家

「森から水から、丹沢まるごと体験」
ブナの立ち枯れを自分の目で確かめ、丹沢の森を考えよう。
神奈川の水源、相模川源流の一つ、大河の最初の一滴を見て、森の大切さを考えよう。


1〜2日目は久しぶりに宿泊登山をします!

人工林、ブナの自然林、自然再生に取り組んでいる現場、 ブナの立ち枯れしている様子を見て、勉強しながら登山をします。丹沢山や塔ノ岳の山頂を目指し山小屋に泊まります。
暑さに負けず、私たちの丹沢がどうなっているか確かめましょう!

3日目は札掛周辺で水生昆虫の観察や植生調査をします。
夜は恒例の暗闇教室、みんな一人で過ごせるでしょうか?

4日目は葉っぱでオリジナルTシャツスタンプ、そしてみんなが楽しみにしている川遊びをします♪

 ※予定は天候などにより変更となる場合がありますので、ご了承ください。
 

日程 8月19日(月)〜22日(木) 3泊4日
集合/解散 小田急線秦野駅南口  集合19日8:30、解散22日16:00(予定)
参加費 22,000円 (3泊9食・貸切バス・保険料などを含みます)
対象 小学4年生〜中学1年生(対象年齢外の方はご相談ください)
定員 30名
持ち物 1日目のお弁当、飲み物(500mlの容量を2本以上)、山小屋で使用するお金1000円程度(山では水は貴重なため有料です。山頂にあるトイレも有料です。)、雨具(カッパ、傘)、虫よけスプレー、軍手、双眼鏡&ルーペ(あれば)、リュックサック、帽子、懐中電灯、水着、ウォーターシューズ等(3日目以降の活動で沢の中を歩きます)、着替え、タオル、洗面用具、筆記用具  ※服装は登山の出来る動きやすい服装と履きなれた登山靴や運動靴、長い靴下など
※山頂は平地よりも8〜10度程気温が低いので長袖を忘れずにお持ちください。
宿泊 1日目:みやま山荘または尊仏山荘、2〜3日目:国民宿舎丹沢ホーム
申込・問合せ 電話 :丹沢自然保護協会 中村道也 0463-75-3272
メール:n-tanzawa@nifty.com 

私達が生活する身近な丹沢で、専門分野の先生方と一緒に勉強しましょう。
講師 & スタッフ(予定)
石原 龍雄 箱根町 森のふれあい館  (森と水生昆虫)
越地 正 神奈川県 自然環境保全センター  (土の役割)
長澤 展子 神奈川県公園協会 丹沢湖ビジターセンター
村上 美奈子 神奈川県公園協会 秦野ビジターセンター
柳川 美保子 神奈川県公園協会 秦野ビジターセンター
望月 藤子 神奈川県公園協会 宮ヶ瀬ビジターセンター

中村 道也 丹沢自然保護協会理事長
廣石 洋介 丹沢自然保護協会
柳沢 美果子 丹沢自然保護協会
大脇 信 丹沢自然保護協会
柴野 達彦 丹沢自然保護協会
安達 拓恵 丹沢自然保護協会
栗原 渉
他 丹沢自然保護協会会員&学生スタッフなど

保護者の方へ

当協会は1960年の設立以来、様々な活動を展開しています。
その中で、自然保護運動を充実させ、さらに活動を進めるため、次世代育成の必要から、1972年に「森の学校」を開設しました。
講師は、それぞれの専門分野で活躍すると同時に、丹沢を良く知る方々です。

「自然は、それぞれが与えられた役割の中で、支えあい、成り立っています」
自然の仕組みを知る事は、お互いを思いやる「やさしさ」に繋がります。
知識の習得、豊かな感性。
森の学校は、常に、ひとつ先を目指します。

設立以来、50年の活動になりますが、会員はもとより、参加者においても無事故で現在に至ります。
とくに子供を対象にした森の学校は、他の活動に比べ、スタッフも多く配置し、安全へ配慮しています。しかし、自然の中での活動は予期せぬ危険も伴う事を充分ご理解の上、万一の事故等に際しては、保険適用を持ってのみ、責任とさせて頂く事をご了解の上、ご参加ください。